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百話に達すると怪異が起こるという百物語。
ある若者グループが10人で百物語をすることにした。
友達の家に集まり夕方から開始して、
99話に達したときには既に明け方近くなっていた。
あと一話で怪異が起こる・・・・
そんな空気が流れていて、誰も最後の一話を語ろうとはしない。
蝋燭は使わずに部屋を真っ暗にして怖い話をしていたので、
沈黙と暗闇の空間がしばらく続いた。
しばらくして一人が沈黙をやぶり話しを始めた。
その話は最後の話というだけあってとても怖い話だったという。
話が終わり再び沈黙が流れる・・・・・・
しばらくして「なにも起きねえじゃん」と一人が電気を付ける。
確かになにも起きていないと他の9人も安心した。
「最後の話まじで怖かったなあ~あれは誰の話?」
と聞くとみんな自分は話していないと言う。
今思えば確かに聞き覚えのない声だったという。
ではいったい誰が話しをしたのか?
ふと気がつくと部屋の隅に誰かが膝を抱えてうずくまっている。
「俺だよ・・・」
- 2008/01/18|
- カテゴリ:怪奇・怖い話系
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