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ある姉妹が山のペンションに泊まることになった。
ペンションに行く途中、警察の人間に呼び止められ
「このあたりは通り魔というか、変質者が出没するから注意してほしい」
との注意を受けた。
姉妹がペンションにつくと、二人ともベッドに腰を下ろし、
今回の旅行のことや、今日の夕食について話していると
鏡を見ていた姉が急に、
「ねえねえ、部屋の外の窓って閉まってたっけ?」
と妹に話した。
「たぶん閉まっていると思うよ。」
と妹は答えた。
「じゃあさ、閉めてきてよ。それからペンションの中を一回りしましょうよ。」
「えー、めんどうくさいなぁ。着いたばっかりじゃん。」
と妹はぐずるが、
姉は
「いいじゃんいいじゃん、早く行こうよ!」
とうとう姉は妹の袖をつかんで強引に部屋の外に出た。
「やっぱり窓は閉まってるじゃん…」
まどを指して文句をたれる妹を引きずるように
姉はペンションを出ようとします。
「いいかげんにしてよ!お姉ちゃんさっきから何なの?!」
たまりかねた妹が、姉に向かって声を荒げた。
それを制するように姉はこう言いました。
「私がさっき見ていた鏡に、あなたのベットの下で
ニヤニヤ笑っている変なやつが写ってたんだよ!
あれが警察の言っていた通り魔だよ!」
- 2008/01/06|
- カテゴリ:怪奇・怖い話系
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