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女子大生Aさんがある日、先輩の家に遊びに行った。
Aさんと先輩はとっても仲がよく、その日も夜遅くまで先輩の家でたわいもない話をしていた。
時間を見るともうすぐ終電の時間。
Aさんは自分のアパートへ帰ることにした。
しかし途中でAさんは自分のアパートの鍵を
先輩の家に忘れているのを思い出し先輩の家に引き返した。
真夜中ということもあり、
先輩の部屋には明かりがついていなかった。
幸運なことに鍵はかかっおらず、
起こしてはいけないと先輩の部屋の構造を良く知っていたAさんは
電灯をつけるまでもなく先輩の部屋に忘れてしまった
自分の部屋の鍵を手に入れてぎりぎりの時間で家に帰った。
そして次の日。
Aさんは昨日の非礼をわびると同時に、
どこかへ食事にでも先輩を誘おうと思い、先輩の部屋に行った。
しかしそこには警察車両と大勢のやじ馬がいた。
Aさんは人ごみをかきわけて入っていくと
警察に先輩の友人だと名乗り出た。
警察は先輩が殺されたことと、
ちょっとわからないことがあるのでとショックを受けているAさんを先輩の部屋に入れた。
先輩の血で染まったベッドの横に血文字でこう書かれていた。
「明かりをつけなくてよかったな」
Aさんが鍵を取りに戻ったとき、
すでに先輩は殺されており、まだ部屋にはその犯人も潜んでいたのだ。
もしそのとき電気をつけていたらA子も殺されていただろう。
ベッドの下に潜んでいた殺人犯に。
- 2008/01/06|
- カテゴリ:怪奇・怖い話系
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