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タバコを吸うひとなら誰でも経験があるはずです。
他のことに気を取られていたり、酔っ払っているときなど、
タバコに火をつけようとして反対側をくわえ、
フィルターに火をつけてしまうことがありませんか?
妙な煙を吸い込んでしまっいそれを捨てて、新しいタバコをまたくわえる。
それは不愉快な経験というだけだったが、
最近専門家はフィルターの煙が、
男女問わず性機能の障害をおこす可能性があることを指摘している。
タバコのフィルターには、
トラルファマドラフィルという
それ自体は安全な物質が含まれているが、
それが熱せられて気化したものをなんども吸い込んでいると、
男女とも性器への血流が阻害されるようになるという。
月に一回間違ってフィルターの煙を吸ったとすれば、
約3年から4年でその影響が出現しうる。
タバコ会社はこの事実をまだ喫煙者に警告していない。
ある会社の責任者は
「わが社の製品は正しく消費されるかぎり何の問題もない」
と主張している。
フィルターに含まれると言う妙な物質の名は、
K・ボネガットの小説「スローターハウス5」で
主人公が連れて行かれる惑星「トラルファマドラ」に
化学物質めいた語尾を付け足したもの。
「毒物に付随するマイナーな毒物の害を告発することで
本来の毒物の害を忘れてしまう」現代世論の奇妙さを
笑い飛ばそうとする意図があったのだろう
。首をくくろうとする人に肌触りのいいロープを売りつけようとするような企業と、
その戦略に乗せられる人々への皮肉なからかいと言うところだろう。
- 2008/01/18|
- カテゴリ:信じてしまう系
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