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くちゃくちゃと音をたてて食事をするクチャラー。
音が不快でマナーが悪いとされるクチャラーだが、実は自然界野性の世界では、
クチャラーは理にかなった食べ方で正しい。
咀嚼(そしゃく)とは、食べ物を歯で咬み、粉砕すること。
小さくし唾液と混ぜることで消化と栄養吸収をすることができる。
食事のマナーとしては、口を閉じくちゃくちゃと音を出さないことが推奨される。
くちを開け、くちゃくちゃと音を出すクチャラーは、マナーが悪く、また、その音が他人を不快にさせるため嫌われる。
クチャラーの食べ方を、「犬食い」などと表現するように、野性の哺乳類のほとんどはクチャラーである。
しっかりと咀嚼することで、より唾液の分泌が促されて消化吸収がよくなる。
唾液の分泌が多くなれば、くちゃくちゃとより大きな音が出ることになる。
野性動物にとって獲物に位付き捕らえるにはアゴの強さが重要となる。
動物は食事のときに、口を大きく開け咀嚼することで、アゴを鍛えている。
結果として動物はクチャラーとなる。これは、自然においてはごく当たり前のことである。
クチャラーの多くは、自分がクチャラーであることに気づいていない。
それは、クチャラーになってしまうのは、自然なことと本能で知っているからである。
文明が発達するにつれ、野性的なものは野蛮で下品とされるようになった。
くちゃくちゃと音をたてて、食事をすることもその一つで、クチャラーは下品でマナーが悪いとされるようなった。
だからマナーが発達していない、原始原住民族ではクチャラーは当たり前で、その集落では気にする者はいない。同じようにクチャラーは他のクチャラーの音も気にならない。
では、クチャラーでない人は、なぜ「くちゃくちゃ」が気になるのだろう。
それは、幼少期の親の教育にある。
乳児期は咀嚼をせず、吸う、飲むだけだが、離乳食からは、咀嚼を始める。
今までなかった「くちゃくちゃ」という咀嚼音がでるようになる。
程度の差はあれ、この音が面白くて、幼児はわざとクチャラーになる。
このとき、親がしつけをすることで、食事の時にくちゃくちゃと音をたててはいけない事がマナーだと学び、クチャラーを卒業する。
この幼少期の刷り込みがあるため、マナー違反であるクチャラーの音が不快に感じるのである。
本来はくちゃくちゃと音をたてて食べることが自然界では正しく、気にならないものなのに、
文明という人間独自のものが、わざわざ気になる音として捉えているのである。
- 2015/05/05|
- カテゴリ:おもしろ系
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